ゼロ・ウェイストとは? What is Zero Waste?

「ごみをどう処理するかではなく、
ごみ自体を出さない社会を目指すことです。」

ゼロ・ウェイストとは、無駄・ごみ・浪費 をなくすという意味。
出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方です。
「焼却・埋め立て・何でもリサイクル」がもたらしたのは、
資源の無駄遣いと有害物質による健康被害と水質汚染など環境への悪影響でした。
ゼロ・ウェイストは、そんな社会の仕組み自体を変えていこうとするものです。

現状の問題01

あなたが捨てたごみ、その後どこへ行っているか本当に知っていますか?

私たちは毎年、世界で約21億2千万トンのごみを捨てています。それは40トンの大型トラックに載せると地球24周分に相当します。私たちが買うものの99%は6ヶ月以内には捨てられているため、今もごみは増え続けています。その多くは適切に処理されず、ごみ山として各地で汚染・健康被害を生んでいます。川や海に流れ込み、環境を汚染し、生き物を死に追いやっているだけでなく、見えないほど小さなマイクロプラスチック類は生態系を通して私たちの食卓にも上がっています。2050年には、海には魚よりプラスチックの方が多く存在するようになるとも言われています。

現状の問題02

「リサイクルしているから、大丈夫!」
そう思っていませんか?

日本のリサイクル技術は先進的です。しかし、リサイクルすればいい、というわけではありません。大量のリサイクルには多くのエネルギーがかかっています。リサイクルすればするほど、大半の素材は質が低下していくため、リサイクル素材のみで製品を作り続けることはできません。新たな資源の投入が必要です。さらに、リサイクルの多くは「サーマルリサイクル(同じ素材に戻すのではなく、燃料として使用し熱回収をする)」であり、リサイクルしたからといって、必ずしも再び同じ資源・原料に戻るわけではありません。そのため、リサイクルしたとしても、私たちは地球上の資源を消費し続けているのです。
また、日本で私たちの出す、年間約4,400万トンのごみの約8割は、そもそもリサイクルされず、焼却され、埋め立てられています。

現状の問題03

ごみ問題はまだ、
抜本的な解決に向かっていません。

日本で「3R(Reduce, Re-use, Recycle)」などのごみ削減の指針が提唱されて久しいですが、日本のごみの排出量自体は減っていません。1日あたり1人約1キログラムという量は、2008年度以降、ほぼ横ばいのままです。例えば問題視されて久しい「食品ロス」についても、発生量は減るどころか増加傾向にもあります。
地球の貴重な資源を、未来にも残していくために、ごみの「発生抑制」を進めること、資源がしっかりと「循環」する仕組みをつくることが大切です。今までどおりに「作って、買って、捨てる」を続けていく、という無意識の常識を、変えていく必要があります。

目に見えなくなったら、無関心になる。多くの社会問題の根底にある問題です。
ごみも同じ。ごみ箱に捨てて、回収車がごみを収集してくれたら…
その後どうなるかなんて考えないし、自分が捨てたものが何かなんて覚えていない。
でも、ごみは私たち全員が関わっていること。
今一度、考えてみませんか。

私たちが目指す
ゼロ・ウェイストな社会

循環・持続

全てのものが「無駄にされず」、地球・自然から得たものがきちんと
「過不足なく循環」している「持続可能」な社会を目指しています。

想像できるゼロ・ウェイストな社会

01

生産段階から永く使える・有害物質を出さず
リサイクルできる設計で作られたものがお店に並ぶ

02

デポジット制度* などが進み、製品の回収が当たり前。
生産者にも消費者にもメリットがあるのでポイ捨ても無くなる

※使い捨ての飲料容器など環境に悪影響を与える製品の回収を促すため,製品の販売時に預り金 (デポジット) を価格に上乗せし、
 消費者が使用済製品を回収システムに返却する際に預り金を返還する制度。

03

焼却炉と最終処分(埋め立て)場の必要がなくなり、
段階的に閉鎖されることにより、ごみ処理で住民が負担する費用が減る

04

リサイクルや資源回収の仕組みが当たり前になり効率化されるため、
自治体ごとに回収方法が異なるストレスや、住民による分別や回収の負担も減る

他にもたくさんの変化が想像できます。

  • ごみ捨ての手間がなくなる
  • ごみ処理で住民が負担する費用が減る
  • 無駄な買い物が減り、出費も抑えられてエコ&エコノミーな生活ができる
  • 無駄なものの無いシンプルな生活で、掃除や片付け、ものを探すストレスが減る
  • 有害物質の出ない素材で作られたものを使うので健康にも良く、アレルギー等の心配も減る
  • ごみに関わることがイヤなイメージから格好良いものに変わる
  • 「ごみ」ではなく「資源」と呼ぶものが増える。ごみの定義が変わる

私たちにできること

ごみ問題の解決策は、正解が一つではありません。また、一部の人だけが取り組んでも解決されません。
日常生活に密接に関わる問題だからこそ、消費者・生産者・行政の三位一体の取り組みが必須です。
それぞれが今出来ることに、取り組まなければなりません。

消費者

  • ゴミの出ない工夫された商品や有害物質を含まない商品を買う。
  • 工夫してほしい商品は生産者に伝える。
  • 変わった方が良い制度は行政に働きかける。

生産者

  • 再利用、リサイクルできる製品設計を行う。
  • リサイクル費用を価格に組み込み、自ら資源を回収する。

行政

  • ごみの出ない社会を目指し、法・制度をつくる。
  • 「燃やさない・埋め立てない」ごみ処理を推奨する。
  • ゼロ・ウェイスト宣言をする。

ゼロ・ウェイストの仲間たち

徳島県上勝町は、「できるだけ燃やさない」と日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行いました。
上勝町だけで始まったゼロ・ウェイストの取り組みも徐々に広がりを見せ、
今ではゼロ・ウェイストを採用・検討する自治体や企業・団体等が増えてきています。

…ゼロ・ウェイスト宣言自治体

ゼロ・ウェイスト認証店

ごみのない社会へ

ゼロ・ウェイストの取り組みには「みんな」の協力が必要です。
ゼロ・ウェイストアカデミーではみなさんと一緒にゼロ・ウェイストな社会を実現するため、様々なサービスを提供しています。
私たち一人ひとりが今日から出来ることを、一緒に始めてみませんか。
ゼロ・ウェイストアカデミーは、みなさんと一緒にゼロ・ウェイストな社会を実現するため、
「知る」「習得する」「取り組む」それぞれのステージに合ったサポートを提供しています。